2015年8月30日 (日)

鉄道3DCG製作記 103系 (34)

Tc103-1
お待たせいたしました。いよいよ先頭車最終回です。前回から2ヶ月ほど開いてしまいまして申し訳ありません。(ここまで2年超かかっているということは置いておいて)
というわけで既に上に画像を載せていますが、こちらが完全な新製時のクハ103-1の姿を表現した3DCGです。背景は日本車輌東京支店の出場線をモチーフにしてみました。
最高画質CGはこちら。

後ろからのCGは下図のもの。ド逆光。

Tc103-1
最高画質CGはこちら。

あと形式図的なものもレンダリングしてみました。
それぞれ画像をクリックすると、特大画像(12191x2632px)が表示されます。

Tc103-1 形式図
103_006

また、面白いレンダリング方法として、運転室と客室のパノラマレンダリングを行ってみました。
画像をクリックすると別ウインドウでパノラマ表示され、いわゆるVRとしてグリグリと視点変更ができます。(※ただしPCのみです…)

Tc103-1 パノラマ運転台
運転室オリジナルパノラマ画像(8000x4000px)

Tc103-1 パノラマ客室
客室オリジナルパノラマ画像(8000x4000px)

スマホで楽しむ場合はオリジナルパノラマ画像を何らかの方法でカメラロールに保存して、RICOH THETAの専用アプリやハコスコ等のパノラマアプリでご覧下さい。

Tc103-1 運転室Tc103-1 客室
そんな感じでいろいろレンダリングを行いました。
特に新しくパーツを作ったわけではないのであまり書くことがありません(笑)
今回、公開までに時間がかかったのは、鉄道博物館で行われている企画展「みんなのでんしゃ展」に展示される事になったため、というのもありますが、殆どは大半レンダリング時間に費やされたためでした。
ここまで大きな画像でレンダリングするとなると、レンダリング時間が基本1枚あたり200時間を越えるので、今回公開した全てのCGで合計1000時間は軽く越えるほどのレンダリングをしました。

というわけでクハ103-1のモデリングは完了したので、いよいよこのシリーズは中間車の製作に移ります。全車両揃ってレンダリングできるのは何年先になるのでしょうか…

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2015年8月22日 (土)

さよなら寝台特急『北斗星』

Im2_1846

Im2_2659_2 ついに寝台特急のブルートレインが終了しました。

最後まで残ったのは上野~札幌を結ぶ『北斗星』。定期列車から不定期列車になって盛大にさよならイベントを開催したものの、ついに不定期すら終了でまた盛大なさよならイベントをするという、1粒で2度おいしい寝台列車。
一度だけ乗車しましたが、食堂車の付いた寝台列車というのは、それだけでもよい旅を味わえました。(それが証拠に札幌に着いたその日に飛行機で東京に戻るという)

Im2_2679
札幌行きの幕
Im2_1870
上野行きの幕
Im2_2667
A寝台ツインデラックスの個室
Im2_2669_2
ベット部分(持ち上げるとソファ)
Im2_2670
デスク部分
Im2_2773_2
A寝台ロイヤル個室
Im2_2762_2
ロイヤルにはシャワーが付いている
      水は使い放題
Im2_2770_3
ロイヤルにはシャワーが付いている
      水は使い放題
Im2_2685
食堂車の合席はドリンクが1杯無料だった
Im2_2714 照明がムードを演出する
Im2_2738
フランス料理のフルコースのメイン
Im2_2708
懐石は御膳になっている
Im2_2861
食堂車
Im2_2926
洋朝食
Im2_2932
和朝食

さて、「寝台」も付いた「ブルートレイン」としては最後に残ったのが急行『はまなす』。
こちらはJR北海道も、新幹線が開通した後も残せれば残したいような発言をしています。
夜行列車としては唯一というほど成績のよい列車だそうなので、出来れば末永く運行してほしいところですが、さすがに客車もDD51もガタガタな気がするので、残せたところでいつまで走るのか…といったところです。

Img_1169

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2015年6月 7日 (日)

鉄道3DCG製作記 103系 (33)

103系CG
さて、最後の一歩前ということで残った部分を完成させます。
残った部分は行き先方向幕の前頭表示器と運行番号を表示する運行灯。あと車体表記です。

トップ画像で既に取り付けられている前頭表示器と運行灯ですが、いずれも初期の103系では手動式です。
前頭表示器の機器本体はキハ35や111系等と共通にして、縦巾を形式にあわせて横巾は全て共通という仕様にしています。
そんな前頭表示器、手動式とあって機器背面から見て右手に手回しクランクが取り付けられているのですが、右回しと左回しでそれぞれ回転軸が上側と下側に切り替わる面倒な(失礼)機構が取り付けられています。

方向幕指示器  方向幕指示器

この前頭表示器は運転室上部に取り付けられると、下図のようにクランクの部分だけ蓋が開けられて回せるようになっている便利設計なのです。笑
ちなみに晩年に自動化されたされた際は、従来の位置だと左側のモーターが鋼体に当たるため、方向幕の窓ごと車体中央寄りに移動しています。

方向幕指示器

続いて運行灯は、こちらも手動式なのですが前頭表示器と違ってクランクなんていう便利なものは無く、わざわざ各軸についているジャーナル(円盤)をグルグル回すという親切設計になっています。こりゃあ面倒になって中途半端な位置で番号止めますわ。(背の低い人はどうしてたんだろう…)
蛍光灯は方向幕も運行灯も20Wのものですが、運行灯は乗務員室の天井についているものとサイズが全く同じでした。

運行灯  運行灯

103系車体表記 103系車体表記
方向幕と運行灯を完成させたら最後に車体表記を行います。
車体表記は側面の形式の他、他左図や上図のように所属や定員、エンド表記(正式名称は『軸箱位置称呼標示数字』)や、妻面の自重や換算重量、一般検査票があります。
普通はテクスチャでよいのですが、テクスチャ面が斜めになるようにレンダリングするとフィルタリングの問題でぼやけてしまうので、文字のモデリングで行いました。
実際の車体表記も切り文字の貼り付けなのでちょうどいいでしょう。そして貼ってみたのが最初の画像や下図の妻面など。一般検査票の左にある局部検査票サシはオハ35のものを改造して取り付けました。

103系車体表記  

通常、一般検査票や局部検査票は検査した工場名と検査年月を書くのですが、落成時点では製造工場名が記されますのでそのようにしました。

 
殆ど制作最後なので割と簡単な内容ですが、これにて3年かかったクハ103-1の全モデリングを完了させました。ポリゴン数は1437万ポリゴン、頂点数は734万頂点でした。
次回はいよいよ最後の1両まるっとレンダリングと、そのほかオマケレンダリング画像などを掲載します。

103系ワイヤーフレーム

 
↓鉄道コム(シンプルに)
http://www.tetsudo.com/

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2015年5月16日 (土)

鉄道3DCG製作記 103系 (32)

オハ35 CG
103系がいきなり茶色くなったわけではありません。
今回作成するのは妻面の細かなパーツです。

まずは妻面で一番目立つのは貫通幌です。というわけで貫通幌の作成。
旧型客車の貫通幌はいわゆる吊り幌といったもので、連結した際にそれぞれの車両から幌を伸ばし、中央で固定します。この時幌の先端部分が重さで落下しないように、幌の左右にある幌釣で幌を支える構造になっています。
しかし、国鉄新性能車のうち、153系のあたりから幌の形状が変わったうえ、どちらかの車両に取り付けられた幌を、もう片方の車両の幌座に取り付けるという方法に変更し、幌が自重で下垂しにくい構造になりました。

115系 妻面幌 CG
 
幌 CG

というわけで冒頭にオハ35のCGを持ってきたのは、このオハ35の貫通幌を改造して103系に取り付けようと画策したためで、上図右上のように全体的に丸みを帯びた旧客の幌を、103系用の幌に改修しました。(なぜか103系に貫通幌の図面が無く、301系の図面に記載がありました)
一旦全伸ばし状態で作成した幌は、幌の枠部分をソフト選択してギュッと圧縮し、畳んだ状態にします。上図右下のように畳んだ後に掛け金を引っ掛けて完成です。

幌 CG 

当時の写真を見ると幌は今のように灰色ではなく黒のようなので、黒でレンダリングしたものが上図です。101系と103系では形状が違うため互換性がありません。(101系は旧客の幌に近い形です)

続いて渡り板こと「桟板」を作成します。

桟板 桟板 CG

桟板 法線マップ 桟板の形状も101系と103系では若干違う形になっているのですが、こちらはツイッターで図面の提供をして頂いたことによりスムーズに制作がすすみました。
また、桟板は表面に滑り止めが施されているのですが、参考にした写真では車両側と先端側で2種類の滑り止めを使っているため左図のように2種類の模様を描き、法線マップを作成しました。(削れたために継ぎ足したのではないか説もありますが…)
完成レンダリングは下図。

桟板 CG  桟板 CG

そしてついでに銘板もオハ35で作ったものから改造して取り付けます。
オハ35の銘板も日本車輌東京支店だったので年号だけ昭和16年から昭和39年に変更します。ただ、更新修繕銘板はいらないので撤去します。笑
そして茶色からウグイス色に変えて取り付けます。(本来は銘板の凸部分のみ黒または白く塗るものなのです)

銘板 CG  Tc103-1 銘板 CG

そして完成レンダリング!

103系 妻面 CG

次はいよいよ幕と車体表記を行います!

 
下記から鉄道コムに行けますが、行った所でこんなCGブログやってる人いないので行くだけ無駄です!無駄ですよ!行っちゃダメです!!
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2015年4月28日 (火)

鉄道3DCG製作記 103系 (31)

103系台車CG
↑※CGです

ついに電気関係の床下機器を設置して「車入れ」を行い、台車が装着されました。
これまで作った床下機器はもっぱら「空気」に関連したものでしたが、今回は「電気」に関するものになります。といっても基本的に『クハ』なので、『モハ』に比べたらかわいい量です。

実際の103系先頭車両となる制御車に取り付けられている電装機器は下図のような物たち。
002  103系床下機器

主制御器や抵抗器、コンプレッサー等が無い分、制御車で一番大きな電装機器はバッテリーとなります。
上図右の「B」と書いてあるものがバッテリー箱ですが、その隣にあるものはATS-P制御装置の箱であるように、103系デビュー当時に比べると幾分機器が増設されているため、デビュー当時を目指すと必然的に簡素な機器配置になります。

そして下図が今回製作した電装機器で、制御車ではわずかにこれだけです。
103系床下機器

左上から

・高圧ヒューズ箱
・SR63形電磁接触器箱
・アーススイッチ
・倍率器箱
・速度計ツナギ箱
・蓄電池箱
・コンセント納入箱
・低圧ヒューズ箱
・ATS-B(非常)継電器箱

となります。
 
「高圧ヒューズ箱」は過電流保護のためのもので、内部に筒型のヒューズが取り付けられています。表記は『H』。ただ、現在の車両に取り付けられているものは凸状の蓋が取り付けられている機器箱が大半で、上図のようなタイプは少なくなっています。
「電磁接触器箱」は高圧補助回路用の電磁開閉器で、電動発電機・空気圧縮電動機・暖房の3つの接触器が入っています。表記は『MF』『HF』『VF』。現在、この箱は接触器がそれぞれ独立した箱のタイプに更新されているので使われていません。
「アーススイッチ」は直流1500V・交流100V・直流100Vの回路を系統別にナイフスイッチで切断できるようになっていて、絶縁試験や故障の発見が容易に行えるようになっています。超危険なのでディスコン棒使用です。表記は『GS』。当然こちらも機器増加に伴い大きな機器箱に更新されていて使われていません。
「倍率器箱」は直流電圧計の測定範囲拡大のためのもので、電圧計にかかる電圧を低下させる抵抗器だそうです。全抵抗値は200000Ω。表記は『VR』。
「速度計ツナギ箱」は速度計の車軸発電機から延びるケーブルを車両側に繋ぎかえるツナギ箱です。地味系。
「蓄電池箱」はその名の通りバッテリーが大量に収納される箱で、内部には合計で直流100V20Ahになるカドミウム・ニッケル式アルカリ蓄電池(ユングナー電池)の単電池を18個および17個で群電池として各2組用意。計70個もの単電池を直列につないでいます。前面の蓋はバーンと手前に開き、中には台車がありバッテリーの出し入れを容易にしている構造です。表記は『B』。この箱は製造時から変わっておらず、いまでも使用されています。
「コンセント納入箱」はA中継弁から延びるケーブルを接続するもの。らしいのですが、接続されている場合とそうでない場合があってよくわかりません。
「低圧ヒューズ箱」は詳細な説明がないので不明ですが、運転室背面立上りからブレーキ制御装置の途中に取り付けられていて、高圧ヒューズ箱同様に過電流保護目的と思われます。表記は『EVF』『AVF』『RVF』。
「ATS-B(非常)継電器箱」はATS-B型による非常動作時にリレー接続するための箱。表記は『EmR』。ATS-S型と併用の場合は箱の形状が違うためレアな箱で、現在ではATS-P取り付けによりATS-Bの継電器箱は取り外されていて、お目にかかれません。ちなみに広島の103系には最後まで取り付けられていました。なお、この箱は103系デビュー当時には取り付けられていなかったことが判明したため、作ったのに取り付けられないという無駄モデリングの権化になりました。

これらを全て取り付けてレンダリングしたものが下図です。103系制御車床下の決定版です。
103系床下
高解像度版はコチラ(8000*4480px) 電線管って灰色のイメージなんですけど、指定色は薄茶色5号という肌色なんですよね

1103系床下
高解像度版はコチラ (8000*2000px)

そして今回は初めて、お手製のHDRIでレンダリングしてみました。
HDRIは低輝度から高輝度まで段階的に明るさを変えた写真を複数枚撮影し、それを一枚に合成して輝度情報までを内包した画像となります。このHDRIを360°の全天球で用意して設定すれば、3D空間上に明るさの情報も含めた背景画像を用意できるようになるのです。 全天球画像は最近話題(?)のRICOH THETAを使用して露出を変えて撮影し、HDRI化はPhotoshopのHDR Proというツールを使いました。
ただ、全天球画像だと背景として設定するには解像度が低いので、RICOH THETAで撮影した場所を中心に一眼レフカメラなどで高画質に背景画像を撮影しました。
これらを環境マップや地面のテクスチャに設定して、追加で太陽光を設定(当然撮影時の場所と日時を設定)。AOで影の濃さを設定したうえで明るさや色を調整してレンダリングすると下図のようになります。(詳しくはこのサイトを参考にしました)
103系台車CG

かなり大変ですが超リアルになりますね。かなり大変ですけど。

そんなこんなで台車も入り、やっと車両として完成しました。
残すは幌と渡り板、方向幕と列番幕、車両表記と銘板のみとなりました。
あと数回で終わりますね!
先頭車両だけは

 
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2015年4月13日 (月)

鉄道博物館でEF55の展示開始!

鉄道博物館 EF55
12日から鉄道博物館にてEF55の展示が開始されました。EF55は2009年に現役引退して高崎機関区で保存されていたもので、「後々は鉄道博物館に」と言われたまま早6年。やっとこさ安住の地に腰を据えた形です。
この展示に先立ち11日は開館中にもかかわらず、展示車両の大移動を行うという斬新な展示を行い、C57が置いてあったターンテーブル上に展示されました。(これに伴いDD13は一旦撤去)
ターンテーブル上ということはグルグル回して汽笛の吹鳴実演を行うのですが、本来の圧力より少ない本気モードじゃないC57の汽笛に対して、割と本気のEF55の汽笛の方が大きく感じました。

鉄道博物館 EF55
一部の車両が大移動したヒストリーゾーン
鉄道博物館 EF55
C57に変わりターンテーブル実演も行う
鉄道博物館 EF55
屋根上もしっかりとチェックできる
鉄道博物館 C57
C57は手前側の狭い場所に押し込まれている

新たな顔となったEF55ですが、これは2年後の新館増築までの繋ぎイベント第一弾といったところになり、今後も何かしらの動きがちょくちょく入る形になります。
しかし車両の詰め込み方から見て、展示車両の入れ替えはある意味絶望的な感じがしていましたが、まさか実際に行うとは思いもよりませんでした。笑

さよならEF55みなかみ

 
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2015年3月19日 (木)

鉄道3DCG製作記 103系 (30)

密着連結器 ATS-B受電器 CG

1か月ぶりなので割と早い方でしょうか?(1週間毎に更新していた時期が懐かしい)
車内が完成して久しぶりに外側のパーツ製作に戻りました。というわけで今回完成したのは密着連結器+αです。

密着連結器は「柴田式密着連結器」というタイプのもので、その名の通り柴田衛氏が1929年ごろに作った連結器です。それ以来形を変えつつつも基本的な規格は変わらず今日まで作られ続けている連結器です。

柴田式密着連結器  柴田式密着連結器

もともとの柴田式は上図左のようなタイプで、四角い印象が強い物。旧型国電に取り付けられていることが多いタイプです。
上図右はそれを改良したもので余計な部分の肉をそぎ落とし、軽量化を行っています。

柴田式密着連結器  柴田式密着連結器

上図左はさらに改良し、無駄な部分をなくしたもの。基本的にはあまり変わってないのですが、中央の空気管部分の溝が無くなり面一になっています。これが今日でも最も多いタイプで、車両のブレーキが電機指令化された現在では空気管の穴が減っていますが、この形のまま生産されています。
上図右は電機連結器を取り付けるためのタイプで、さらに無駄な部分が無くなり最小限のサイズまで小型軽量化されています。E233系でも電連搭載の0・3000・5000番台は上図右のタイプ、それ以外は上図左タイプです。

さて今回作ったのは2枚目の中央に溝があるタイプの密着連結器で、103系登場当初は国鉄新性能車が標準に搭載していたのはこのタイプでした。(後年は3枚目の面一タイプに交換されています)
まず下図のように図面を配置してラインツールでアタリをつけます。ここでパッチ編集してアタリをそのまま面化しようかと思ったのですが、複雑に入り組んで困難なので、頂点部分から平面を広げていく正攻法で攻めることに。
意外と上下左右対称に見えているのにそうではないので、右上左上右下左下と4分割して作成することにしました。
フェールセーフ用の錠掛鍵が格納される部分や、飛び出している角が入り込む部分が無駄に広がっていたりして鋳物ならではな作りづらさ。

002  003

右側が完成したら下図のように左側に移ります。こちら側は連結錠のテコが飛び出るため大きな穴が開いていますが、その抜けた部分と本体のヒダの部分の接続もややめんどくさい。ただ右側に比べればマシです。
内部は中央上部の空気管が下部まで抜けるために穴があいているのですが、その界隈のヒダの接続が最強にめんどくさい。なぜこんな形にしたんだ。モデラーへの配慮も考えてほしい。

004  005

上下左右の後方ができたので前側に伸ばして行き下図のように頭の角を作ります。もはやこの部分は面をチマチマ伸ばしていく方法では作れないので、パッチ編集で別に作成し、それを本体と結合しました。角の軽め穴がうまくブーリアンで抜けたときは感動ものです。

006  007

そして角ができたら最後部の軸の部分と空気管の設置、錠掛鍵とハンドル、連結錠と戻しバネ等を取り付けていきます。本体後方の面取り半径を間違えていたのでこれも直したのですが、一度作ったヒダの接続点を直すのは骨でした。

008  009

連結器ができたらその後ろにあるワク継手と連結緩衝器ワクおよび緩衝ゴムを作って、さらにマテリアルの設定をして完成。
連結器前面の上部と下部は塗装されないので金属っぽいテクスチャを貼りました。下図右下4枚目は空気管の通り道を表しています。黄がブレーキ管、赤が元空気だめ管、緑が直通管です。

密着連結器 CG  密着連結器 CG

密着連結器 CG  密着連結器 CG

連結させると下図のようになります。右側2枚目は連結した状態の連結器を上下真っ二つにした物。錠掛鍵は相手の本体に引っ掛かってるわけではなく乗っているだけ。連結が万が一外れたときに引っ掛かるようになる程度のものです。

密着連結器 CG  密着連結器 CG

連結器を103系に取り付けてホースも繋ぎ、下から見たものが下図です。配管ヤバい。

密着連結器 ATS-B受電器 CG

ところで+αとは何かというと、連結器の下の胴受け下部に取り付けられた青い箱のこと。これはATSの機器で「B型車内警報受電器」と言い、通称「垂直型受電器」と呼ばれるタイプです。
受電器とは何ぞやというと、ATS-B型はS型のように地上子ではなくレールに常に信号用の軌道電流が流れていて、それを送電端電圧低下による無電流にすることにより信号の状態を表すのですが、その電流が流れているかどうか電流値はいかほどかを車両側のコイルが電磁誘導で拾い上げて判定するため、そのコイルを納める物が受電器となります。
受電器の取り付けは胴受け中央に一つだけ取り付けられた「垂直型」(下図左)と、胴受け両端に取り付けられた「水平型」(下図右 ※写真提供JORGE様)があります。
当初は垂直型が使われていたのですが、指向性や誘導障害に強い水平型が普及しだすと、関東圏では昭和40年代中期までに全て交換されています。(関西圏では昭和50年代後半でも残っていたみたいですが)
なので山手線の103系で中央に一つだけの「垂直型受電器」を付けた写真を見かけたら、103系がデビューして間もない頃の写真ということが判ります。(山手線では昭和40年までに概ね水平型になっています)

垂直型B型車内警報受電器  水平型B型車内警報受電器

というわけでめんどくさい連結器の製作も完了!次は電装品かな?

 
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2015年3月13日 (金)

2015年の3月ダイヤ改正迫る!

トワイライトエクスプレス
いよいよ今年もダイヤ改正が迫ってきましたが、やはり大きなところは北陸新幹線開通に伴う北陸・信越地方の大変化でしょう。
まず大阪~札幌を結ぶ寝台特急『トワイライトエクスプレス』が26年に渡る運行を終了します。豪華寝台列車の頂点に君臨した列車でしたが、ただでさえ入手しづらい切符が廃止告知によって超プレミア化し、結局乗ることができませんでした。残念。
車両自体はJR西日本のクルーズトレインが誕生するまで暫くは臨時列車で運転されそうです。

トワイライトエクスプレス
富山付近を走るトワイライトエクスプレス
トワイライトエクスプレス
トワイライトエクスプレス後追い

続いて北陸の足を支えてきた475系も運転を終了します。国鉄急行型電車としては最後の牙城でしたが、しなの鉄道の169系に続き、ついに消滅となります。

475系
国鉄色の475系
475系 車内
475系車内

また、485系による新潟~金沢を結ぶ特急『北越』ですが、これも運転を終了します。最期は国鉄色の485系もよく運用に入り、撮り鉄の追っかけも多く見られました。

485系 北越
絵入りHMも誇らしい北越
485系 北越
リニューアルされた485系3000番台による北越
485系 北越
人気の一番高い国鉄色の北越
485系 北越
貴重な国鉄フォントの特急幕が一つ消える

北陸新幹線により、北越急行の特急『はくたか』も運転を終了します。赤い塗装で存在感を主張していた681系2000番台と683系8000番台もJR西日本に買い取られ、塗装も改められ転属します。
これによりほくほく線内の160km/h運転も無くなり、国内最速在来線は成田スカイアクセス線になります。

681系2000番台
北越急行所属の681系2000番台

はくたか
JR東日本に乗り入れるJR西日本の
在来線車両は今後サンライズのみに
はくたか
ほくほく線内で見られた160km/h運転
 

地味(?)系では新潟~新井の『くびき野』、長野~直江津の『妙高号』も運転終了しますが、新潟~新井は新たに『しらゆき』という特急が引き継ぎます。

妙高号
妙高号も運転終了
妙高号
タダで乗れる特急車両としては貴重な存在でした

北海道では711系が運転を終了します。こちらも見た目は急行型なのに近郊型分類だったり、運転台に電流計ではなくモーター電圧計があったり、加速度が1km/h/sしかないのに滑らかな加速だったり、なかなか面白い車両でした。

711系
国鉄色の711系

711系
冷房化されている711系
711系 車内
711系車内

他にも寝台特急『北斗星』の定期運行終了、上野東京ライン開通など色々大きく変わる今年のダイヤ改正。改正後も色々楽しみです。

 
ラッスンコムライ
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2015年3月 1日 (日)

京成3300形 ついに引退

京成3300形

京成3300形が引退しました。
思えば3年ほど前にリバイバルカラーで赤電化を行って、もう引退か!?と思いきや普通に走り、2年前にもリバイバルカラーを行って青電化を行って、いよいよ引退か!?と思っていたのにまだ走り、「もうだめだ」「もう引退だ」「もう引退したよね?」などと言われながら走り続け、ついに引退しました。
意外としぶとく残った3300形、最後は4連同士を繋いで久々の8連にしてヘッドマークを取り付け、有終の美を飾りました。

京成3300形 赤電リバイバル塗装
赤電のリバイバル塗装 2012年
京成3300形
ファイヤーオレンジのリバイバル塗装 2013年
京成3300形
青電のリバイバル塗装 2013年
京成3300形 運転台
3300形の運転台
京成3300形 車内
車内の様子
京成3300形 3200形
かつての3200形との並び 2004年

思えば某シミュレータ会社に入社して最初に作った京成のゲームで、それこそ一番思い入れの在る車両でした。(運転してみるとブレーキの扱いがクソでしたが)
運転台モデルもかなり力を入れて作っていた記憶があります。
んで、当時の運転台3Dデータを久しぶりにレンダリングしてみました。

TS 京成3300形 運転台CG
103系と比べるのもどうかと思うのですが、まぁ…11年前ですもんね…

 
いまなら鉄道コムへいくと、なんと…
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2015年2月21日 (土)

鉄道3DCG製作記 103系 (29)

103系 運転室

運転室完成!!

ご無沙汰していました。前回から3カ月ぶりとなりますが、客室に続き運転室を完成させました。
細かくパーツごとに掲載していって、いたずらにブログの連載回数が長くなるのもどうかと思って纏めようとは思っていたのですが、まさか3カ月も開くとは…

まず運転室ですが、クハ103-1がデビューした直後の状態を再現しています。
最初にお見せするのは運転台付近の比較。最初がCG、続く2枚目が現在の103系です。

103系 運転室
クハ103-1 (CG)

103系 運転室
クハ103-116

現在の103系は窓枠が金属押えになっているので、若干狭くなっています。また、行路表差しや防護無線発報器、ATS-Pの表示灯などの追加が見られ若干ごちゃごちゃしていますが、オリジナルの状態ではいずれもスッキリしています。また、当然ながら冷房化に伴い通風孔は塞がれている点が違います。

続いて、助手側の前面機器キセの比較。

103系 運転室
クハ103-1 (CG)
103系 運転室
クハ103-115

これまた大きなATS-P関連機器や列番指示機が鎮座し、側面壁も機器が追加されていますが、オリジナルではいずれも設置されていません。また、手ブレーキハンドルの上部には点検蓋があるのですが、本来はここが携帯カバン置きとなっていて、手前の手すりはカバンが落ちないようにするために取り付けられていたもの。
101系はこのような全てを覆うような機器キセではなかったので、カバンは右側面の乗務員室開戸の上に網棚が用意され、そこに置くようになっていました。そのため103系の試作車ではその流れで網棚が用意されていましたが、量産車では撤去されています。
前面機器キセの蓋は昭和40年度第1次民有車から折り戸式でロック付きになりましたが、初期車ではマグネットテープを使った観音開きの開き戸でした。

次は助手側から運転席側を見たときの比較。

103系 運転室
クハ103-1 (CG)
103系 運転室
クハ103-265

運転席側乗務員室開戸の上部には防護用具入れが本来設置されていましたが、ここにATS関連機器や無線関連機器が取り付けられたため、防護用具入れは反対側の乗務員室開戸上部に移設されています。
一番大きく違う点といえば仕切り壁の配電盤キセと継電器箱キセ。天井にある配電盤キセはオリジナルの状態では非常に小型です。配電盤キセは冷房改造時に大半が大形のものに取り換えられており、写真2枚目はまさに大形のもの。配電盤と冷房制御用の機器が一体で入っています。
ところで現在の103系の天井継電器箱キセからチョロりと飛び出しているのが信号炎管の引き球なのですが、ここにあっても下の配電盤キセが大きすぎて引きづらいのでは…

そして反対に運転席側から助手側を見たときの比較。

103系 運転室
クハ103-1 (CG)
103系 運転室
クハ103-86

やはり驚きなのは現在の103系に比べて機器類が少なく、ものすごく広く見える点。現在の103系は先日引退してしまった広島D-01編成のクハ103-86のものですが、こちらは分散クーラーで改造されたためか、冷房制御のための機器キセが小型で、床に接している配電盤キセはオリジナルと同じものという貴重な車両でした。
そしてやはり目立つのが右上にある扇風機。この扇風機は当初取り付けられておらず、昭和40年度第1次民有車(クハ103-75~)から取り付けられ始めました。

運転台拡大画像の比較とユニット運転台抜き出し。

103系 運転台
クハ103-1 (CG)
ユニット運転台
ユニット運転台
103系 運転台
クハ103-32

運転台は現在のものと比べてそれほど大きな変化が無いのですが、知ラセ灯がダイヤカットの乱反射させるタイプではなく乳白色のプラ板で、周りの遮光用のフードもありませんでした。また、時計置きは現在の白や緑のフェルトではなく、マンセル値2.5PB3/8という青色のものが使われていました。
ブレーキ弁はME40Aというタイプのもので、この面取りされた縦長なブレーキ弁というものは103系から始まりました。現在の関西圏の103系は全てATS-P化に伴いME40A-P型というタイプに替わっており、形状の違いはハンドル守りの裾が広がっていないところです。広島地区ではオリジナル形状のハンドル守りをつけたブレーキ弁を装備していたのですが、いよいよ終焉となりこの形状は見られなくなります。
上図右はユニット運転台を抜き出したものですが、そもそも運転台を別組み立てして「ユニット」として組み込むという考えも103系からでした。それまでは運転台全体のホネにメーターを組み込んでキセ板で塞ぐという形状だったのですが、ユニット化することによって組み立てもメンテナンスも容易になりました。で、このデビュー当時のユニット運転台ですが、面白いのが足元の部分。右側のペダルは警笛のペダルですが、左側にある足踏みミシンのペダルのようなものは、もともと踏み込み式デッドマン装置を取り付けようとしたもの。ただ、デビューの段階では取り付けられなかったので、「とりあえず」で警笛が仕込まれています。つまり両足とも笛弁という凄い装備。ただ、これだと足の置き場に困るためか、後年ではただの板で塞がれていて、スイッチではなくなっています。

速度計
速度計
圧力計
圧力計
EL計器灯
EL計器灯を点灯した場合

メーター類もフルポリゴンで再現しました。速度計の目盛り刻みも車軸発電機の制度の悪さから0~10・10~20・20~と段々間隔が開いていくいい加減な時代のメーターを再現。
圧力計はケースの規格が速度計(電流計類)と同じためか、意味も無く指針位置調整用のキャップが付いています。
これらのメーターは自己照明を設定することにより、EL計器灯の光り方を再現できるようにしてあります。(使うことはないと思いますが…)

103系ワイパー
初期型ワイパー
103系ワイパー
後期型ワイパー(ブレードタイプ)
WP35型空気式窓フキ器
WP35型空気式窓フキ器
WP50型空気式窓フキ器
参考のWP50型空気式窓フキ器(113系)

ワイパーは「空気式窓フキ器」というのが正式名称でWP35型というタイプが使われていたのですが、問題なのはワイパー本体のほうで、これが現在のワイパーのようにワイパーブレードでゴムを押し付けるタイプではなく、金属の押さえで直接ワイパーゴムを支持するタイプで、なおかつサブアームは板状ではなく針金のような棒状が初期型のものでした。
当初CGでも現在のワイパーブレードタイプで作っていたのですが、鉄道博物館の修学旅行用電車である167系がまさにこのワイパーを装備していたので発覚し、全て作り直すという回り道をしました…
ちなみに同時代のワイパーはWP35型の他、WP50型という大型タイプのものがあり、これは近郊型や急行型、特急車両などで使われていました。モデリングする分には単純な筒形状のWP50型の方が楽なのですがね。
あとWP35型の隣にはネジ式通風孔があり、十字のナットを回すとネジが押し出されていき通風孔が開くというものが取り付けられていました。これも冷房化によって塞がれ、現在ではATS-Pの表示灯が鎮座しています。

103系前面上部取付機器

運転台の上を向くと遮光板と行き先方向幕、ATS復帰スイッチなどがあります。
遮光幕は自由位置に調整することが出来る半透明のプラスチック製ですが、後年では遮光範囲が狭いためか、巨大な鉄板の横長なものに交換されています。
行き先方向幕も当時はまだ手動式で、方向幕の開き戸にとりつけたミニ開き戸の中に幕回転用のノブが収納されていました。なのでこの小さな開き戸を開けるだけで行き先を変えられます。
ところで当時の行き先、最初に入っているのが「池袋←→赤羽」という赤羽線のものというのが面白いところ。あと臨時運転用で東海道線と横須賀線もコマが用意されています。

103系側面壁取付機器

そのまま左に視線を移すと側面壁の機器類があります。
パンタ上げスイッチの下には連絡ブザーがあるのですが、この間にはEB装置の確認ボタンが取り付けられる予定で、そのための準備工事がされていました。EBは取り付けられませんでしたが、現在この場所にはATSの警報持続スイッチが取り付けられています。
余談ですが、車掌弁のブレーキ管はちゃんと床下配管に接続されています。

側面壁取付機器
側面壁取付機器
SH322E形車掌スイッチ
車掌スイッチ

側面壁の機器類一覧が上図左です。内容は右列から、
・SH322E形車掌スイッチ
・SH34A形ブレーキ引スイッチ
・BZ26-1形ブザー(?)
・ブザー押ボタン
・SH325A形再開閉スイッチ
・防護用具箱
・BZ3Bブザー
・B型車内警報器
・車掌弁
となっています。
また、上図右の車掌スイッチですが、小窓が付いているために接点部分が丸見えのため、わざわざ中身もモデリングしました。ちくしょう。

乗務員座席
ギッコン
乗務員座席
バッタン

そして視線を落とすと乗務員座席と暖房があります。椅子はクロームメッキの横棒に掛けるように取り付けられていて、左右方向の位置も自由に変えられます。前後上下方向は座面右手下方にあるバーを使ってスライドさせるのですが、範囲は±5cmです。そして当然椅子は跳ね上がるように作りました。
暖房は左手と足元にあるのですが、足元のは蹴り込み防止のためか、結構頑丈な保護がなされています。それでも左手の暖房は近すぎて熱いと思うのですが…(だから無駄に右手方向に椅子が動かせるようになっているのかもしれません)

HP1 H4 出力増幅器

継電器箱キセの上にはHP1型出力増幅器があります。これはいわゆる「アンプ」で、運転台横の車内連絡および放送用受話器である「制御増幅器」の音声信号を増大して放送スピーカーから流すためのもの。
103系は車内にホーン型スピーカーが4つあるのでHP1 H4 出力増幅器となります。(ホーン=H、4つ=4、ということになりコーン型スピーカーが2つならC2となります)

消火器とディスコン棒
消火器とディスコン棒
信号炎管
信号炎管車内側
信号炎管
信号炎管車外側

助手側の仕切り開き戸付近には消火器とディスコン棒が取り付けられています。 ディスコン棒は断路器を開放したりパンタグラフに引っ掛けて上げたり下げたりするためのもの。基本木製で先端だけ金属です。こんなのも図面があるんですね。
消火器は流石に図面が無く、とりあえず13年ほど前に作った消火器を取り付けてみました。学生時代の無駄にハイポリゴンモデルだったおかげで、意外と使えるもんです。

天井には信号炎管を取り付けます。車体外側の図面はあったのですが、車内側は図面が見当たらず途方にくれていましたが、ツイッターのフォロワー様の御好意で図面を提供していただけたので、なんとか作ることが出来ました。ただ、かなり目立たない場所にあるため、意図的に視点を向けないと見えないという…
ちなみに信号炎管の取り付け位置は、中心位置から660mmの場所だったのですが、昭和40年8月の図面から330mmに変更しています。これは継電器箱の大型化によるものです。

 
というわけで運転室が完成したので、車内作業はついに完了です。
次回からは久々のお外の作業になります。

なんかCGブログというよりも、103系研究発表会みたいになってしまいましたね…

 
今宵は100万年に一度鉄道コム
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