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2013年7月 4日 (木)

鉄道3DCG製作記 103系 (10)

105系側面

上の画像は105系ですが元々は103系1000番台のため、構造は103系初期車と同じです。というわけで今回は外板の制作に入ります。

外板は鋼製車華やかなりし頃なので、もちろん鉄板。厚さは2.3mmとなっていています。
まず最初に作成するのはそんな外板の中で一番大きな開口部分であり、それなりに複雑な構造の側面窓周りから始めます。初期の103系はご存じの通りユニットサッシではなく鋼板を切り抜いた構造です。四隅のRはただの正円ではなく、R50mmとR100mmの組み合わせになっていて、少し縦長なRとなっています(下図上段左)。
さらに複雑なのは窓下部の部分で、傾斜した外板と隅のR部分がドッキングするといういやらしい構造(下図上段右)。さらに窓上部も内側に折り返した外板とRの接続部分があります(下図下段左)。そして外板ではなく構体の柱に直接窓のガイドレールとなるパーツが取り付けられます(下図下段右)。
こんな構造ならユニットサッシのはめ込みの方が断然工数が少なくなってコスト削減になりますね。

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窓周りができたら上下方向にポリゴンを引き延ばし、いわゆる「幕板」と「腰板」を作成します。屋根の部分は別で作成するのでまだ伸ばしません(下図左)。
そこからさらに左右に伸ばし、戸袋窓部分の「吹寄せ」部分を作成して窓の穴を切り抜きます(下図右)。こちらはHゴムで固定されるので外板の面取りは行いません。

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103系の外板の段差075

続いてドア周りを作成するのですが、ドア周りのRは既に作成してある構体の柱が主たる部分で、外板は構体に沿って切り抜かれているだけです。
右の画像を見ていただければ判りますが、ドアの周りのRが終わった部分に段差が有り、これが外板になります。なのでモデリングでもドア周りの構体内側から15mm外側を切り抜いて面取りだけします(上図右)。
最近の103系等は塗装の塗り重ねで厚くなり、段差が見えなくなっているため、一見すると外板がそのままドア周りのRに繋がっているにも見えますね。(トップの画像のドア周りがそのような感じ)

ドア部分と窓部分の外板をそれぞれ作成したら必要分だけ並べて接続し、残りの乗務員室扉周りの切り抜きを終え、側面の外板を完成させます(下図)。076

引き続き、屋根板の作成に入ります。まずは屋根構体からポリゴンを抽出し、それに「シェル」で厚みをつけて外板に仕上げ、端部のRを作成します(下図左)。
そして端部のエッジを引き出して屋根を延長して反対側に接続し、側面の外板とも接続します(下図右)。この後に「シンメトリ」処理で反転コピーされるので半分だけの作成です。ちなみに端部のR処理ですが、先頭車前面の端部R部分は外板ではなく何故か構体そのものなので、最終的にはポリゴンを削除します。(何故か連結面の端部はそのまま。…と言っても屋根布押えで見えなくなりますが。)

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続いて妻面部分の外板を作りますが、こちらは左右対称ではないため「シンメトリ」処理ができないので独立して作成せておかなくてはなりません(下図左)。ただ、側面の窓周りが幅を変更すればそのまま使えるため大部分はコピーで済ませられます。連結幌の『幌座』は103系の図面集に何故か記載が無く(というより幌関連の記載が無い)ため途方に暮れていましたが、鉄道CAD様で公開されていた「301系通勤電車付図1」の方に収録されていたためこれを参考にして作成しました。この辺は共通のものを使いまわす国鉄のありがたみと言ったところでしょうか。(ちなみに101系は幌の形が違うため注意が必要です。下図右)

079 101系妻面

最後に前面の外板を作ります。103系と言えば特徴的なその傾斜窓ですが、ただ凹ませて傾斜させたわけではなく、前面と傾斜面のRのサイズはそれぞれ違う上、面取りのRもそれぞれ違うという簡単に見えて非常にめんどくさい形をしていました(下図左)。
しかし窓周りさえ作ってしまえば完成したも同然、これを側面の外板と接続します(下図右)。

081 082

接続が完了したら「シンメトリ」で反転コピーします(下図左)。103系顔になってきました!!
そして最後に独立して作成してあった妻面を接続して完成します(下図右)。そしてこの後前面から前照灯、後部標識灯、運行灯(列番)、前部表示器(行先)、乗務員室通風装置の穴を開けます。

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では103系外板のレンダリング。

103系外板

続いて後位妻面からと車内から。

103系外板(後位) 103系外板(車内)

…ここまできて通風口(運転台窓下の穴)と側灯の穴を開け忘れたことに気付きました。
次回開けておきます。

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コメント

完成したらopenbveになーんて
なかったりします?

投稿: | 2013年7月 6日 (土) 00時37分

たぶん重すぎて動かないと思います。
もうすでに角度によってはカクツキ始めてますし…(台車無いのに)

投稿: 元スタッフ | 2013年7月14日 (日) 01時32分

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