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2014年10月

2014年10月15日 (水)

鉄道3DCG製作記 103系 (27)

103系 車内3DCG
たまには違う構図からスタートしましたが、前回窓を作成したので今回はドアなどの作成です。

といってもまず最初に作業したのは下図左のドア脇や窓にある取っ手。通称「保護棒」。
そして続いて下図右の吊手。通称「吊手」。
吊手はただズラッと並べると不自然になるので、わざと回転を掛けて全ての吊手をネジって自然風にしてみました。吊革はカーテンと同じ灰青色3号にしたのですが、もしかしたら旧型国電で使われていた黄土色っぽいものかもしれません。なにしろ当時のカラー写真が無いため判明しないのです。

103系 保護棒3DCG 103系 吊手3DCG

そしていよいよドアの作成です。103系で記憶にあるドアといえば下図上段左のステンレス製のドアですが、これは昭和42年からの新製車で登場したもの。オリジナルは下図上段右のように鋼製ドアで車内の壁と同じ色に塗られたものでした。(現在、同種のドアは新潟の弥彦線等で走る115系に鋼製ドアの車両が残るのみです。ちなみに鉄道博物館の101系はステンレスドアを塗った物)
ドアの構造自体は2枚の鋼板を張り合わせたもので、窓の部分だけへこませて窓ガラスをHゴムで支持しているのですが、手で開けるための凹みは外側は下部に、車内側は中腹にあるため、まったく同じ構造ではありません。

ステンレスドア 鋼製ドア

103系 側引戸3DCG 103系 側引戸3DCG

続いてこれはまったくオマケの無駄モデリングなのですが、ドアエンジンとヒーターも作成してみました。(下図上段)
これは「TK4D戸閉め機械」というもの。細かい種類はありますが、基本的な構造はそのままで205系まで使われています。中央のドアエンジンのアームが左右に回転して、それに繋がったドアが開閉する仕組みです。ちなみにドアエンジンの奥にある水色の箱がヒーターなのですが、Tc車の1位側の椅子下にはドアエンジンが2つ仕込まれているためヒーターが置けず、冬は寒い思いをする椅子です。(そのほか4位側車端部の椅子下もヒーターがありません)
下図下段は実際に開閉させてみたアニメーション。アームで引っ張るとドア上のベルトが回転して反対側のドアも同じように開くため、ドアエンジンは片側だけの設置です。本当は綺麗にアニメーションさせた動画を作りたかったのですが、レンダリングしてみたら100時間かかりそうだったので断念しました)

103系 TK4Dドアエンジン3DCG 103系 TK4Dドアエンジン3DCG

103系 側引戸3DCG 103系 側引戸3DCG

側ドアを作成したので今度は貫通扉、通称「妻引戸」です。こちらも側引戸とほぼ同じ構造なので、特に難なく作成します。ただ下図右のように外側(貫通路側)にはドアのロックを行う「引戸止」を取り付けます。まったく同じものではありませんが、バネのほうはキハ20系の図面に記載があったので作成しました。

103系 妻引戸3DCG 103系 引戸止3DCG

最後に乗務員室の仕切りにある「仕切開戸」の作成です。客室側(下図左)はつるりとして簡単な構造なのですが、乗務員室側(下図右)がホネむき出し、忍鍵むき出し、開戸錠むき出しでかなり面倒な構造でした。

103系 仕切開戸3DCG 103系 仕切開戸3DCG


というわけで今回のレンダリング。

103系 車内3DCG

次回は扇風機や椅子の取り付けです。客室クライマックス!?

 
下のリンクから鉄道コムへ行くといいことあるかも!
http://www.tetsudo.com/

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2014年10月12日 (日)

鉄道総合技術研究所公開イベント「平兵衛まつり」開催 2014

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一応今年も行ってきました鉄道総合技術研究所(鉄道総研)の公開イベント平兵衛まつり。
台風の迫る中でしたが、とりあえず例年通り鉄道の日の直前の土曜日に開催されました。毎年この時期になるとブログに訪問してくれる方が増えるので、このイベントが近づいてきた!と思い出します。
2013年の記事はこちら。
2012年の記事はこちら。

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鉄道総研の一番奥にある線路
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左の写真の反対側
今年はLH02形ことHi-tram(ハイトラム)の体験試乗が無く、去年はツアーで回る方法でしか行けなかった総研の一番奥にて車両展示が行われていました。

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R291形試験電車
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キハ35系試験車
展示してある車両は試験用通勤近郊型電動客車R291形のクヤR291-1とクモヤR290-1。こちらはJR西日本の223系2000番台の車体を元に作られた試験車で、クヤR291-1に燃料電池システムを搭載し、制御付随車である『ク』を冠しながらも95kwのモーターを2台搭載していて、単独走行も可能になっています。
もう一両はドギツイ濃さの湘南色に塗り分けられたキハ35系のキハ30-15。こちらは動力伝達方式の研究で使われた車両らしいのですが、DMH17Hエンジン(180馬力)にDF115A液体変速機だった構成をDMF14HZ(330馬力)にRDW4液体変速機に換装したものです。研究結果はJR九州のキハ200等に反映されているそうです。

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アルミボディ新幹線の試験車体
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3線軌条の乗り越し線路
そして展示車両とは線路を挟んで反対側にひっそりと置かれているアルミ新幹線ボディの試験車両。こちらは300系新幹線と同じ構造の車両で、現在は主に新型台車を履かせて高速車両試験台に乗せて実験したり、HILSシステムなどに使われています。
その試験車に続く線路はというと上の写真のように豪快な乗り越し線路によるクロスがあります。3線軌条の乗り越し線路はここでしか見られませんね。ちなみに写真右奥に続く線路が元々国立駅に向かっていた引込み線になります。

この車両展示場に向かう途中にも謎の設備や施設があり、移動中もけっこうキョロキョロしてしまいます。

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見たことの無いレール締結装置
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駅シミュレータの施設

あと5000kN万能材料試験装置によるレール破断実験ですが今回は大変見やすい位置に場所を取れたのでじっくり見れました。
まず最初に赤いラッカースプレーを吹き、その後凍らせるようなスプレーを吹きます。すると傷がある部分に赤い線が見えてきます。(写真の丸囲み部分のようなもの)
続いてより正確に傷が無いかを調べるため、超音波による内部探傷を行い、問題が無ければ破断試験を行うという流れです。
以前の試験では130~160トンの荷重で折れていたのですが、今回は80~100トン程で轟音を立てて真っ二つに折れました。

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ラッカーによる傷の発見
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破断試験に運び込まれる線路
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超音波探傷による傷の発見

他にもパンタグラフ試験装置の奥で制輪子ユニットブレーキの動作実演を行っていました。
明らかにどこかで見たことのある模型用の運転台を使用して、実際のブレーキシリンダを動作させるのですが、圧力の係り具合を判りやすく説明するために、人間の力では潰す事の出来ない厚さ1~2mm程の銅の筒を制輪子に挟み、圧力を掛けていとも簡単に押しつぶす実験をしていました。象が踏むよりずっと重いという説明よりわかりやすい!!

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手前の小型運転台を操作することによって
奥のブレーキシリンダが実際に稼動する
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左から500系新幹線のライニング、
鋳鉄制輪子、焼結合金制輪子、レジン制輪子

あと、ブレーキのコーナーにいた係りの方に、制輪子を車輪に押し付けたときの車輪回転速度と熱の関係について、近似式は無いか尋ねた所、開発する際に過去のデータを元にした式はあるものの、やはり条件によって結果が変わってくるため基本的には実物(まず小型サイズのもの、続いて実寸サイズのもの)を作成し、試験しながら開発するそうです。

そして今年はついに車内快適性シミュレータの公開を行っていたのですが、タイミング悪く定員に達してしまったために体験できませんでした。残念。

 
下のリンクから鉄道コムへどうぞ
http://www.tetsudo.com/

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